東京油問屋市場
   年頭を飾る「初立会」盛大に開催
  豆種斗缶三品ほか全建値同事
 製油側価格改定続行で強基調に
   
    東京油問屋市場(東京都中央区・金田康男理事長)は10日、東京・日本橋箱崎町のロイヤルパークホテルで年頭を飾る「初立会」を開催した。
 当日ははじめに、東京油問屋市場の金田康男理事長(カネダ社長)が「いろいろと新聞などの報道を見てみると、値が下がっていく世界ではなく、さまざまな要素で、いろいろなものが上がりつつあるというのが実態ではないか。こうした中、昨年から各油脂メーカーさんが一生懸命、我々を含めて価格交渉を進めている。今日の立会いでこれからまた、春に向かって、あるいは今年一年を占う意味でも、どういう価格となるのか、方向性が決まってくるのではないか。ここで大事なのは上り調子に持っていくことと思っている。ぜひ、皆さまの気合いの入った立会いをお願いしたい」とあいさつした。
 引き続き、建値委員会による「立会」に。大手製油メーカーが引き続き価格是正を進める注目の主要斗缶三品は、いずれも同事据え置きとした。この結果、大豆油は上値3,00円、中値3,750円、下値3,500円、菜種白絞油は上値3,900円、中値3750円、下値3,500円、菜種油(赤水)は上値4,400円、中値4,100円、下値4,000円となった。このほかの建値も全て同事据え置き。
 主要斗缶三品の建値は今回、変わらずとなったが、製油各社は年明け後も引き続き、積み残し分の値上げを実施していく方針。1~3月も厳しいコスト状況となっている中、「値上げが受け入れられない場合は出荷制限に踏み切る」(製油筋)との強い意志を表明しており、市場は当面、強基調で推移する見通しとなっている。
 懇親会では、農水省の横島直彦食料産業局食品製造課長が祝辞。続いて、日本植物油協会の今村隆郎会長(日清オイリオグループ会長)が「日本はトップレベルの長寿国家である。同時に世界最先端で少子高齢化が進んでいる。私も海外の方々とお話しする機会があるが、日本がどうやって少子高齢化を乗り切るのか、非常に注目されている。とくに中国やタイ、韓国、台湾は高齢化が進んでおり、日本がどういう風に乗り切るのか、お手本にしたいとのことだ。戦災を乗り越え、公害や石油ショック、あるいは急激な円高不況、そして二度に渡る大きな震災を乗り越えてきた日本であるから、21世紀の大きな課題である少子高齢化も必ず乗り越えるのではないかと、アジアの国々の方は大変期待をしている。いろいろな方と話して、そう実感している。一方で、日本の長寿の要因が、和食にあるのではないかと強く思っている方々も多い。とくに中国の方は、元々医食同源、東洋医学発祥の国であることから、食べて、内臓を動かして健康を維持・予防することが一番重要であるという気持ちを強く持っている。従って、日本の和食に長寿の秘密があるのではないかと考えている方が多い。和食の中では、油も細胞に働きかける一つの大きな健康の要因であると思う」と述べた上で、「原料コストアップなどで状況は大変厳しい。しかしながら、最近の油の健康効果は大きな追い風となっている。この新しい風を受け止め、しっかりとやっていきたい」と意気込みを示した。
 さらに、今村会長は「同時に製油産業は、とても裾野の広い産業である。我々の産業は川上にあり、油を使う川下の加工食品メーカーも非常に多い。私ども製油メーカーと東京油問屋市場の皆さん、150年以上の歴史を持つ経験を活かして、ぜひとも安全で高品質の油を供給していくというサプライチェーンの基盤を双方できちんと確保していきたい。そのことが加工食品メーカーの方々に貢献していくことであると考えている。今年一年も環境は大変厳しいが、私どもメーカーと油問屋市場さん一1体となって、やっていきたいと思っている。ぜひ、よろしくお願いしたい」と語り、来賓祝辞を締めくくった。
 引き続き、全国油脂販売業者連合会の宇田川公喜会長(宇田川商店社長)の乾杯で、和やかな懇親の場に。最後は東京油問屋市場の館野洋一郎副理事長(タテノコーポレーション社長)の油締めで散会した。
 



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