南米の魚粉市況
 日ペルー後期操業が短期禁漁に  
  製品ショートセール発生
 生産減少で相場が2000ドルに急騰 加

     
   専門商社筋は12月19日、南米ペルーのアンチョビー(カタクチ・イワシ)漁2017年後期シーズンが、漁獲に占める幼魚比率の増加などで、現地時間の12月4日からミニバン(48時間の短期禁漁)入りしている事を明らかにした。
 ペルーのアンチョビー漁前期シーズンは漁獲枠149万トンが決定し、11月23日に解禁されていたが、6,000トン漁獲した後の操業で、4~5センチの幼魚比率が増加し、沿岸にプランクトンもいない事からミニバンが継続されている。
 ペルーの漁獲不漁から、後期シーズンをあてにした中国向けを中心に魚粉17~18万トンのショートセールが発生しており、魚粉の国際相場は、水産用のスーパープレミアム級(蛋白68%、ヒスタミン500以下)がアフリカ産でトン当たりC&F2,000ドルに急騰している。
 この相場水準は、ペルーの前期シーズン(漁獲 235万トンで、漁獲枠280万トンに対する達成率84%)が堅調だった時期の相場である11月の同1,450~1,500ドルに比べ、トン当たり500ドル(33・3%)急騰した事になる。
 本年のペルーの後期シーズンは、9月中旬からIMARPE(ペルー海洋研究所)による資源調査が行われ、漁獲枠は149万トンと決まった。9月段階からアンチョビーに産卵が見られたり、幼魚(法定サイズ12センチ以下)比率が多かった事から、前年同期の漁獲枠200万トン(漁獲 は195万トン)に比べると51万トン(25・5%)の減産枠となった。
 当初見通しでは、産卵状況や、サイズ、資源 が調査され、問題がなければ昨年並みの200~250万トンの漁獲枠が設定される見通しであったが、資源 が606万トンと少ない事もあって漁獲枠が低減された。
 常漁獲高は、資源量の25%程度と言われており、今回の資源 606万トンで試算すると151万5,000トンなり、漁獲枠確定には幼魚比率の多さと魚群の少なさが加味された模様である。
 資源量の低下と、幼魚比率の増加の背景については「今年こそラニーニャ現象が発生していると言われているが、この4~5年はペルー沖の海水温が上昇するエルニーニョ現象が続いており、アンチョビーが海 より深く潜り、プランクトンを餌にする事が困難になって、生育が遅れている事が考えられる」(魚粉の買付け責任者)として、アンチョビー資源の低減の背景に長期化したエルニーニョ現象の影響があった事を示唆した。
 因に2016年後期シーズンの漁獲枠は200万トンで、翌2017年1月27日まで操業され、漁獲量は195万トンに達し、消化率は97・5%とほぼ全般を消化している。
 今後の見通しについては、12月26日からIMARPEと民間合同の試験操業が4日間予定されており、後期シーズンを中止するか、再開するかが判断される。そのが出るのは1月4日前後としている。
   



 米農務省(USDA)