日本植物油協会
 今年最後の理事会会員集会開催
   懇親会で今村会長が挨拶
 技術磨き、高付加価値品の開発を

     
   日本植物油協会(東京都中央区・今村隆郎会長)は19日、東京・大手町のクラブ関東で今年最後となる理事会および会員集会を開催し、理事会終了後に 室において会員懇親会を開催した。
 懇親会で、今村隆郎会長(日清オイリオグループ会長)は内外の経済情勢に触れた中で「景気も株価も良かった年と言われているが、実感が伴わないというのが実態だろうと思う。消費市場も下落している」と指摘した上で、製油業界のこの一年について「大豆、菜種とも豊作にもかかわらず、価格が下がらない。むしろ高止まりしている。需要の増加が一つの大きな要因である。為替に関しても円安に振れており、年初から製油業界は苦労してきた。原料高にもかかわらず、価格転嫁は難しいという状況、来年にかけても、こうした状況が続くのだろうと考えている。我々にとっては、非常に厳しい時代が続くのではないかと思っている」と振り返った。
 一方で、今村会長は製油業界の明るい話題として「油の健康効 が少しずつ認められつつあり、油種についても非常に多様化。油そのものの健康効 も着実に理解されてきていると思う。価格改定と同時に、それぞれ会員企業の皆さんの得意な分野で技術を磨き、商品開発を行い、付加価値の高い商品を開発していくことが重要なことであると考えている。そういう中で、植物油の市場が拡大し、活性化してくるのではないかと思っている。厳しい状況は続くが、今年を総括し、また新しい年に備えたい」とあいさつした。
 乾杯では、植物油協会の八馬史尚副会長(Jーオイルミルズ社長)がこの日発表された10大ニュースについて「今年の一位は『世界的に大豆・菜種とも豊作にかかわらず、需要拡大で相場は高止まり』、二位 が『円安傾向と原料相場の高止まり、物流費の高騰など厳しいコスト環境』ということで、油種によっていろいろ分かれたところはあるが、少なくともこれを見る限り、大豆と菜種は踏んだり蹴ったりという厳しい環境だった。また、10大ニュースにも挙がっているように、物流費の問題、表示の問題、あるいは調達基準の問題等々を見ても、一企業の問題というよりは、まさに業界全体で取り組んでいくべき課題が山積していると言っていい。一方で、油の健康価値などフォローの風が吹いているのも確か。この追い風を最大限大きくしていくことと、いま目の前にあるさまざまな課題を業界の力を結集して取り組んでいくことが重要である。2018年も大きな変化があろうかとは思うが、業界の皆さま、あるいは関係する行政の皆さまのお力添えもいただきながら、前に進める一年となるよう祈願したい」と高らかに杯を上げ、懇親会に移った。
 懇親会は最後、新妻一彦副会長(昭和産業社長)の油締めで散会した。
 
   製油業界10大ニュース
 一位 「豆種豊作も相場高止まり」
 
  日本植物油協会は19日、「平成29年製油業界10大ニュース」を発表した。
世界的に大豆・菜種とも豊作にかかわらず、需要拡大で相場は高止まり。
2位 円安傾向と原料相場の高止まり、物流費の高騰など厳しいコスト環境。
3位 健康志向の定着に伴い、オリーブ油、こめ油、ごま油、あまに油、えごま油等多様な油の需要が引き続き好調
4位 加工食品の原料原産地表示制度の対象品目が拡大し、植物油も対象に
5位 国内大豆搾油量が3年連続の増加(3年連続で200万トン水準)
6位 パーム油について2020年東京オリンピック・パラリンピック調達基準の検討が行われる
7位 IOC(国際オリーブ協会)と日本植物油協会の連携強化
8位 遺伝子組み換え表示制度に関する検討会が行われる
9位 米国産大豆の生産量は2年連続で史上最高を更新
10位 アメリカ大豆輸出協会によりSoy oil Master検定始まる
10大ニュースは製油業界関連業界紙誌九社と日本植物油協会会長の投票で選定。 
 



 日加菜種協議