加工用油脂
   10〜12月渡しローリー物商談
  原料高豆・種共キロ10円上げ
 前期の契約残多く決着遅れる
     
   (続報)製油メーカー筋は12日、関東地区の大手加工油脂メーカー向け10〜12月渡しローリー物(菜種・大豆白絞油バルク積み)商談が、前回7〜9月渡しの平均決着価格から、菜種油、大豆油共にキロ当たり10円(菜種油で4・5%)の値上げで決着した事を明らかにした。
 今回商談の経緯は「加工油脂サイドの7〜9月期需要が天候不順によりマーガリンを中心に低迷した事から、同期の原料油脂のキャリーが多かった事で、商談がネゴ入りしたのが10月末と遅く、決着したのも11月末と長期商談となった。ただ、搾油原料のコストアップについては、認識が深まった」(バルク販売責任者)として、商談が遅れた背景に前7〜9月期の契約残があった事を示唆した。
 今回の商談決着で、国内の10〜12月渡し菜種油、大豆油のローリー物価格は、菜種油がキロ当たり230〜233円で、大豆油が同225〜228円で流 する事になる。
 前回商談では、菜種油がキロ当たり3円の値上げで決着する中、大豆油については据置きで決着しており、大豆油と菜種油の間にキロ当たり5円の格差が付く状況が継続する。また、契約価格については、製油メーカー各社で若干異なっており、菜種油10円の値上げに対して大豆油は7〜8円の値上げに留まった所もあった。
 搾油原料の環境については、菜種のカナダ産が2,100万トン超の史上最高の生産高が確定的にも関わらず、北米の菜種油需要が旺盛な事や、輸出需要が堅調な事から菜種相場は、高値に張り付いている。加重平均で見ると、10〜12月期の原料菜種は、7〜9月期に比べトン当たり20ドル程度上昇している。
 一方の原料大豆については菜種程の相場上昇は見られないが

中国の用船回復で米国から日本へのフレートが上昇するなど米国産大豆のベイシスが上昇した
米国のBDF(バイオディーゼル燃料)輸入関税問題で、米国産大豆油が上昇しミールバリューが低下した
アルゼンチンの干ばつ懸念から商談終盤の大豆相場が強含んだ——事などから搾油コスト的には7〜9月期に比べ上昇した。
 ユーザーサイドの加工油脂の需給環境については「7〜9月については天候不順や猛暑からマーガリンの需要が低迷したが、10〜12月については、秋の需要期に入り加工油脂製品が中小のパン屋の練り込み用途向けを中心に需要は回復傾向にある」としている。
1〜3月渡し高値原料手当て
積み残しも含め油価是正継続
 
 製油メーカー筋は同日、次回2018年1〜3月渡し商談についても、今回商談で菜種油、大豆油のいずれについてもキロ当たり10円の積み残しが発生した事から、次回商談も価格是正を継続する事になるとの見通しを明らかにした。
 製油メーカー各社は10月出荷分からバルク商品については、キロ当たり20円の値上げを発表していたが、今回10〜12月渡しのローリー物商談では、菜種油も大豆油も同10円の値上げと、値上げ発表分の半分しか是正しておらず、残りのキロ10円は次回商談の積み残しとなっている。
 1〜3月渡しの大豆粕商談は5割程度進捗し、同期の原料手当ても始まっているが、10〜12月に比べ下落していないのが現状。
 



 米国食肉輸出連合会