原 料 ゴ マ
   搾油用ミックス相場1350ドルに上昇
  西アフリカ減産懸念台頭し
 旧正月前中国の買い高値警戒へ
     
   搾油用ミックスゴマ相場がここにきて上昇基調を強めつつある。西アフリカ産の減産が表面化してきたためで、11月後半以降、相場はトン当たりC&F1,350ドルに高騰、この2カ月で200ドルの値上がりを見た。在庫が減少傾向にある中国が今後、旧正月を前に買いに入る可能性も指摘されており、ここ数年平穏だったゴマ相場は年末から年明けにかけて「高値への警戒感が強まってきた」(トレーダー筋)としている。
 相場は、5〜6月に収穫された東アフリカ産が当初予想を上回る減産となったことから、今秋にかけて1,150〜1,200ドルまで強含んだ。こうした中、これから収穫を迎える西アフリカ産の動向に注目が集まっていたが、まずは、ナイジェリアの減産が表 化。また、現時点においてその動向はまだ明確ではないものの、「ブルキナファソも前年の生産 を下回っているのではないかとの見方が今回の相場上昇に結び付いた」(同)模様だ。
 前年の生産量はナイジェリアが22万〜23万トン、ブルキナファソが約14万トンとみられるが、今年はそこから、いずれも一割ほど減産しているとの見方。「当初、2国とも増産になると予想されていたことから、相場に与えた減産のインパクトはそれなりに大きかった。価格が上がったメイズの作付けが増えたことがその要因。産地の生育状況は悪くなく、単収も良好とのことで当初は増産予想が出ていたものだが、結果的にはメイズにシフトし、ゴマの作付けが減少したというのが減産に転じた理由」(同)と指摘している。
 増産を見込んで安値で売りを進めていたシッパー勢は、現地の集荷価格が上昇に転じたことでショートカバー。新規のオファーが出づらくなっているというのが現状のようだ。
 一方で、相場の動向を大きく左右する中国の買い付けについては、今年1〜10月の輸入 は約60万トンと、引き続き前年を下回るペース。9月段階での予想通り、このまま月5万トン程度のペースで推移するとなると年間輸入 は70万程度にとどまりそうだ。これは、同国の需要が落ちたということではなく、「前年のトータル輸入 が90万トン台に大きく跳ね上がった反動と見た方がいい」(同)という。
 実際、中国の港湾在庫は一時、20万トンまで積み上がっていたが、その後は着実に消化され、6月前半は17万トン強、9月上旬には11・3万トンに減少した。直近の11月末の在庫は7万トン台まで減少しており、「適正な港湾在庫は10万トン台とされる」(同)中にあって、これは今後、いつ中国が買いに入ってもおかしくない水準にあるといっていい。
 西アフリカの減産懸念で、搾油用ミックスゴマ相場は11月後半に150〜200ドル急伸。今後、旧正月を控えた中国が買いに入れば、相場はさらに上昇する可能性も指摘されている。この数年、落ち着いていたゴマ相場はここにきて、波乱含みの展開も見えてきた。マーケットは「高値への警戒感が日増しに強くなってきている」(同)と指摘する。
 



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