日加菜種協議会 
   日加菜種協議の概要報告
  17年産油分45%で過去最高水準
 たん白質も前年並みで高品質に
     
   日加菜種協議日本代表団は12月5日、農水省で記者会見し、11月15日に開催された「第41回日加菜種協議」の概要を説明した。
 2017年収穫の西部カナダ産菜種の品質については、今年のNo1グレードは96・3%で最近の傾向と同じ。油分は45・0%と前年(44・5%)と比べ0・5ポイント上昇した。また、過去5年平均(44・2%)、10年平均(44・3%)よりも高い値となっている。さらに、これまで最高の油分だった2011年と比べてもほぼ同程度の油分となっている。
 州別では、マニトバ州が45・2%(前年44・0%)、サスカチュワン州が45・1%(同44・8%)、アルバータ州が44・6%(同44・2%)。アルバータ州が低いのは、北部からのサンプルの入手が十分でなかったことからすると、今後、上がる可能性がある。マニトバ州は天候が良かったことによって、アルバータ州に比べて高い値となっている。
 たん白質については、平均20・1%と前年(20・2%)とほぼ同程度。例年、油分が多くなるとたん白質は減る傾向となるが、今年については減少していない。この要因としては、たん白質の高い品種導入ということが理由の一つ。たん白質については近年の油分上昇とともに、減少傾向にあったが、これからは下げ止まって安定するとみている。ミールのたん白質についても昨年より上昇しており、飼料業界にとっても良いことである。州 では、マニトバ州が19・7%(前年20・9%)、サスカチュワン州が20・1%(同19・6%)、アルバータ州が20・7%(同20・8%)。
 クロロフィル値は9ppmと前年(12ppm)と同様に低いレベルである。10月時点、94%のサンプルのクロロフィルが20㎎/㎏以下であった。ロットによってバラつきはあるかもしれないが、平均値では低いレベルとなっている。近年、クロロフィルの値は減少傾向になってきている。これは、品種改良によって土壌に残っている期間が長くなってきていることから、クロロフィルの含有 が減少してきている。
 質疑応答では、日本側が「今年のクロップについて、油分が上昇したが、たん白が下がっていない。今後、5年間でたん白レベルがどう推移するか。また、種子改良以外でたん白含 が影響を受ける因子は何か」という問いに対して、カナダ側は「育種において一つのパラメーターを変えると、他のパラメーターへの影響がある。たん白質の減少においては、2年前に遺伝子組み換え技術によって、たん白質を年0・25%増やす取り組みを開始した。これによって、2年で0・5%のたん白質の増加を確認している。これから5年間でのたん白質のレベルについては、0・5%上昇するものと考えている。また、遺伝子レベルの改良に加え、農場での作業の仕方や窒素肥料の使い方によっても、たん白質の含 を増やすことができるものと考える。今後5年間のたん白質の予測としては、若干上昇して安定するものとみている。
 



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