製油各社
   原料上昇で搾油採算の悪化続く  
  値上げ遅れ第2四半期減益
 下期もコスト高く油価是正必須
     
   製油各社の18年3月期第2四半期決算は、菜種を中心とする原料調達コストの大幅上昇を受けて、年初から価格改定を行ったものの、目標とした値上げ幅に届かず、各社とも減益を余儀なくされた。原料コストは下期も厳しい状況。カナダ菜種が高止まりしており、菜種の採算改善はまず見込めそうもない。比較的良好だった大豆に関しても、シカゴ相場は期先が10ドル乗せと、こちらもコストアップ要因となる可能性も出てきた。米国産の新穀における油分、たんぱく質の低下も懸念され、場合によっては品質 でも採算悪化を招きかねない。
 こうした逆風を受けて、メーカー側は10月からキロ20円、斗缶で300円の価格改定を実施。着実に浸透するも、まだ目標とする値上げ幅に届いていない。下期での収益改善を確かなものとするためにも、早期の値上げ浸透が求められている。
 製油トップの日清オイリオグループの第2四半期は、ISF、大東カカオを中心とする内外の加工油脂事業が引き続き堅調だったものの、国内の油脂・油糧事業の採算が悪化し、連結営業利益は第14半期の増益から1転、47億円にとどまり、前年同期比15%減となった。Jーオイルミルズの営業利益は17億円で同48%減、昭和産業の油脂食品事業も営業利益は10億円で同23%減。また、菜種が中心の中堅各社も赤字となるメーカーが出るなど厳しい決算を余儀なくされた。各社とも原料調達コストの上昇に対して、価格改定を行い収益の改善を目指したが、「9月末段階で完全に進捗させるまでには至らなかった」(日清オイリオグループ・久野貴久社長)、「上期は目標(の値上げ幅)に届かなかった」(Jーオイルミルズ・八馬史尚社長)ことが収益悪化に直結した。
 原料相場は、米国大豆、カナダ菜種とも過去最高水準の豊作が確定しているものの、大きな下げには至らず、高止まり。とくにカナダ菜種は先物相場が高値で推移しており、年間を通して収益圧迫の最大要因となる見込み。上期は比較的落ち着いていた大豆だが、シカゴ相場はここにきて期先が10ドル超えに上昇。さらに米国産の新穀における油分、たんぱく質含有率の低下が懸念されており、場合によっては品質 でも採算悪化を招きかねない。実際、「直近に入港した米国大豆のたん白分は低く、ミールへの影響等も懸念される。年明け以降、順次、新穀に切り替わっていくが、現状見られる品質の問題が続くようであれば、搾油採算に大きく響いてくる」(製油筋)可能性も取り沙汰されている。
 10月から実施している再度の価格改定は、11月末段階でバルクは10円、斗缶で200円の値上げが実勢化に向かっている。各社の収益悪化への危機感は強く、今回の値上げについては「必ず実行すると言っており、斗缶に関しては12月中にもう100円分を実現したい。必ず値上げをやっていかなければならない」(Jーオイルミルズ・善当勝夫専務)と、強い覚悟がうかがえる。
 



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