理研農産化工㈱
   創業周年で記念講演を行う  
  元日経会長の平田保雄氏
 経営者のセンサー交換の時期
     
   理研農産化工㈱(福岡市東区・鵜池直之社長)は既報通り11月17日、福岡市博多区のホテル日航福岡「都久志の間」において創業100周年記念祝賀会を開催した。
 午後2時からの記念講演では、日本経済新聞社元会長で日本経済研究センター代表理事・会長の平田保雄氏を招聘し「日本経済の展望と課題」を演題に講演が行われた。
 平田氏
(写真左)は始めに最近の急激な環境変化について「結論を先に言うと、日本の経営者や識者のセンサーに賞味期限がが来ていると感じている。これから何年先か分からないが、我々が経験した事のない事が恐らく起こるであろう。それに備えて今年から来年に掛けて、皆さまのセンサーを新しい物に付け替えてもらったが良いと、老婆心ながらアドバイスを送りたい。いきなりふざけた話しで申し訳なかったが、経営は競馬と違い一か八かはない。私は若い頃に、経済予測に優れたペンシルベニアのモートンスクールで研修を行ったが、そこの計画経済モデルを日本型に改良して研究した。当時は高度成長期で右肩上がりだったから方向として間違う事はなかった。ところが昨今は中身が違う。4~6月については、消費がマイナスになる人とプラスになる人に分かれたが、実質成長率5%と進言していたので、大体当たった。前年の4~6月では設備投資 で外れた。中々経済予測は難しいが、基本的に半分は過去のデータを下地にするが、後の半分は分からない部分が多い」
 「2008年のリーマンショックを経て、アベノミクスも勝利宣言をする程ではないが程々の効果を出している。今回自民党が大勝した背景には、色々な騒ぎはあったものの経済が程々だから自民党を支援しようと云う事になった。今年の10月にワシントンでIMF総会があり、フランス人の議長が〃太陽が輝いている内に修理をしなさい〃と述べた。IMFの経済予測によると欧米が2%、日本が1・6~1・7%成長で推移している。日本も上場企業の利益が久しぶりに好調である。経済と景気を混同して使うと問題だが、経済はGDPや経済成長率などのマクロの世界である。景気は事業の収益ベースで見た状況である。株価は、1989年のバブル末期に3万8915円を付けた。現在はそれには及ばないが、かなり上昇している。欧米も株価が上がっている。ただし、在来型の企業、IBMなどは低迷している。中国のEコマース企業、アリババ、テンセントの二つの企業の時価総額は40兆円を越している。日本のトヨタが20兆円と云う事を考えると、産業構造が変わり、選手交代が起こっている。これまでに見た事のない状況で、冒頭に述べた様に経営者はセンサーを変える必要がある事に繋がっている」
 「1995年にインターネットが出現し、我々が想像した以上に発展を遂げている。iOTなど全ての物がインターネットに繋がっている。大きなグローバリゼーションが進む中で、その下にインターネットと大きなターボエンジンを付けた乗り物が出現した。この車を運転するには余程強いリーダーが必要と云うことである。昨年の11月にトランプ大統領が誕生して、Gセブンの会議で意見が一致した事はない。その中で中国が着々と力を着けて来ている。事実上、米国と中国が圧倒的な立場に立っている。この様な状況で先程のターボエンジン付きの乗り物の出現は心配である。来年の日本も北朝鮮問題があり、欧州でも収まったかに見えた独立問題が再燃している。この半年、企業の不祥事が出ているが、結 的にはトップの問題である。トヨタ自動車は、GMを抜いて世界のトップ企業になったが、リーマン後にリコール問題が起こり、豊田社長は改革を進めた。今後企業が生き残るには、消費者の感性を敏感に掴んで商品を開発して行く事が必要になってくる。メーカーと消費者の間に立つ問屋の役割も大事になってくる。世界の景色は変わっても、日本は傲慢にならないで着実に商品開発を進めて行く事が大事になってくる」と語り講演を締括った。
 



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