Jーオイルミルズ   2011-08-25掲載

マーガリン事業TAC見学会
 山形芳弘執行役員が挨拶
アプリケーション提案の心臓部


 
    ㈱J-オイルミルズ(東京都中央区・楳田純和社長)は8月23日、東京・六本木にあるマーガリン事業部の「J-オイルミルズ・テクニカルアドバイザリーセンター」(TAC)において、同センターの見学会を開催した。
 見学会に先立ち挨拶に立った執行役員マーガリン事業部長の山形芳弘氏は、TACの 置づけについて説明を行い「マーガリン事業部では、昭和40年から設備のアプリケーション提案を行ってきた。マーガリン事業部にとってTACは心臓部に当たり、ここの設備でパンや洋菓子を作って、生地に対する油脂の効 をユーザーに説明する。また、顧客の依頼を受けて商品の提案も行っている。TACでは年に数回ではあるが、70人程度の講習会や勉強会を行いプレゼンターとしての機能も有している。TACには製菓、製パンの技術者が揃っており、スキルの高さでは他社に引けをとらない。スキルを維持するためにオーストリア出身の洋菓子とパンのマイスターであるウェルネル・エベナウアー氏を顧問として常駐させている」と語り、六本木のテクニカルアドバイザリーセンターがマーガリン事業部にとっての心臓部であることを強調した。
 引き続き横井博和TACセンター長が設備や商品特長を中心に説明を行った。

 横井センター長は特にその中で「TACでは表に出ない仕事を中心に展開しており、業務用のマーガリン、ショートニングを中心に営業部隊に対してアドバイスを行い、特約店の営業に対してもトレーニングを実施する。また、年に数回、末端の顧客に対して製菓・製パンの講習会を行っている」と述べた上で、マーガリン事業部の沿革については、「1964年三月にユニリーバと豊年製油の合弁により豊年リーバが設立された。その後1966年に初めて〃ブラック&ホワイトピッグラード〃を発表しマーガリン、ショートニング等の製造販売を開始した。翌1967年3月にはTACの前身のベーカリー設備であるサービスベーカリーを開設している。1968年1月からはドイツの資格であるマイスターを冠した業務用の高級マーガリン〃マイスターシリーズ〃の販売を開始した」と語った。                                  横井センター長は、マーガリンの特性についても触れ「マーガリンにはバターでは作れない物性がある。バターは牛乳から分離したクリームを原料にするが、マーガリンは植物油や動物油脂、魚油を水添して作る。油脂分80%以上をマーガリン、80%以下をファットスプレッドして分けている。バターは450g(1ポンド)が基準になるが、マーガリンは500g単位となる。業務用マーガリンは生地に練り込むブリックタイプと生地に挟んで伸ばして使うシートマーガリンがある」と述べた上で、TACの役割について「TACは最終商品を作って提案する場所で、8月の時点でクリスマス用の商品を開発するなど、三カ月から半年先の商品提案を行っている」と語り、説明を締め括った。
 見学会終了後に、港区麻布台の「ニコラス六本木店」に会場を移し、在京業界紙記者団との懇親会を開催した。
 松居伸一・取締役兼専務執行役員の「9月以降の需要の盛り上がりに期待し、自らも内需を盛り上げて行きたい」との挨拶に引き続き、執行役員原料部長兼油糧事業部長の後藤康夫氏が直近の主要搾油原料事情について説明を行った。
 後藤部長は、油脂原料の相場見通しについて「原料事情については、8月8日の第2四半期決算発表会見で、報告した内容から大きな変化はない」とした上で、「先 、USDAの穀物需給予想の発表があったばかりであるが、大豆については、主要産地のイリノイ、オハイオ両州で依然として降雨不足が継続しており、今後のシカゴ大豆相場に与える影響が懸念されている。大豆相場については中国の備蓄大豆の放出時期なども焦点となっている」
 「カナダ産菜種については、生育が順調で1300万?1400万トンの豊作予想が出ている。今後の相場要因としては、カナダの生産地での早霜の影響などが懸念されるところである」と述べた上で、「8月28日からASA(アメリカ大豆協会)パートナーシップのプログラムで米国中西部の視察に行くので、機会があれば、大豆生産地で見てきた事を報告したい」と語り、米国産大豆の主要産地での、降雨不足が今後のシカゴ大豆の相場要因なる可能性があることを示唆した。